オートミールってそもそも何?


 私たち日本人にとって、「オートミール」はあまり馴染みのある食品ではありません。「オートミール」ときいて、「まずい」というイメージを持つ方も少なくないと思います。しかし、海外においてオートミールは、朝食の定番として古くから親しまれており、学校のカフェテリアやファーストフード店などでも売られているほど身近な存在です。まずは先入観を捨て、正しい知識をもってオートミールを食べてみてください。


  まずはオートミールとは何か、500字程度にまとめてみました。
簡単に言うと・・・

 オートミールは、「燕麦」という穀物を食べやすく加工した、シリアル食品です。

 オートミールの原料である燕麦は、別名「オーツ麦」、「カラス麦」とも呼ばれる、イネ科の植物です。

 燕麦はそのままでは食べられないため、蒸す、挽き割る、ローラーで平たく伸ばすなどの加工を施し、調理しやすいようになっています。

 オートミールは精白を行なわず、外皮を残したまま加工されるため、栄養が豊富で脂肪になりにくいことから、最近では健康食品としても注目されています。

 お湯や牛乳で煮込んでお粥のようにして食べるのが一般的なオートミールですが、そのシンプルさから様々料理に取り入れることもできます。

 

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 オートミールの原料、「燕麦」

 オートミールの原料である燕麦は、別名「オーツ麦」、「カラス麦」とも呼ばれる、イネ科の植物です。穂の先端が2つに割れていて、まるで鳥のような形をしているため、この名前が付きました。
 原産地は中央アジアだと言われており、もともとは麦畑の雑草だったものが、紀元前1000年頃から中央ヨーロッパで、主に家畜の飼料として栽培されるようになりました。燕麦を主食として食べるのは、スコットランドやアイルランドを始めとするいくつかの地域に限られていましたが、1870年代に燕麦を工業的に加工する技術が発達するとともに、アメリカを中心に各地で食べられるようになりました。
 また、中国北西部の山岳地域では、「莜麦」とよばれる燕麦の一種が古くから栽培されており、主食として麺や餃子の原料に使われていたようです。
 日本に燕麦が伝わったのは明治時代で、北海道で土壌改良用の作物や馬の飼料として大量に生産されていました。食用としては、「日本食品製造合資会社」という北海道の食品会社が、日本で初めてオートミールの製造・販売を行いました。



 オートミールの加工と種類

 燕麦はそのままでは食べられないため、蒸す、挽き割る、ローラーで平たく伸ばすなどの加工を施し、調理しやすいようになっています。 この加工の度合いによって、オートミールはいくつかの種類に分かれ、それぞれ、調理の仕方や味、食感が異なります。


一般的にオートミールと呼ばれているのは、スティールカットオーツ、テーブルオーツ、クイックオーツ、インスタントオーツの4種類で、特にローラーで平たく伸ばしたロールドオーツは、比較的短い料理時間で食べることができます。


 オートミールの栄養素

 オートミールは精白を行なわず、外皮を残したまま加工されるため、栄養が豊富で脂肪になりにくいことから、最近では健康食品としても注目されています。
 ビタミン、たんぱく質が豊富で、栄養バランスが良く、日本人に不足しがちなカルシウムや鉄分などのミネラルも多く含まれています。なかでも「食物繊維」は、白米の約20倍、玄米の約3.5倍もの量が含まれていおり、血液中のコレステロール排出や、便秘の解消に効果があります。